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テレビドラマ「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」感想

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2012年9月1日にフジテレビ系列で放映された、「踊る大捜査線」シリーズの3作目映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」と9月7日より公開の4作目映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」の間を繋ぐテレビドラマ「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」を観賞しました。
実質的には、4作目映画の前日譚といったところになるでしょうか。
4作目映画は、今回のテレビドラマを観賞していないと理解できないエピソードがひょっとすると盛り込まれているかもしれない懸念もあり、まあとりあえずは見ておこうかということになったわけですね。
この手の手法は、「SP 革命篇」「SPEC~天~」などでも既に前例があることでもありますし。
こういうのって、視聴率稼ぎ兼映画の広報の一石二鳥を目的としたテレビ局側の戦略の一環ではあるのでしょうが、正直あざといかなぁという気はしなくもないですねぇ(-_-;;)。

物語冒頭は、青島俊作達湾岸署の面々が、小学生を相手に交通マナーの講習を行っているところから始まります。
講習の内容は、歩行者が赤信号を無視した際に車に撥ねられたり、右側通行をしている自転車が対向してきた自転車との衝突を避けようとしてやはり車に撥ねられたりといったシーンを演出することで、子供達に交通マナーを守ろうと教えるというものでした。
しかし、車に撥ねられるシーンを大々的に演出しようとするあまり、火薬を過剰に使用したり、片輪走行を続けた車が横転して本当の大惨事になってしまったりと、結果は見事に大失敗。
この顛末は、講習を受けた学校から湾岸署へ抗議がいくことになります。
湾岸署では、それまで署長だったスリーアミーゴスのひとり神田総一朗に代わり、キャリアとしての経歴と交渉人(ネゴシエーター)としての実績?から真下正義が、3作目映画のラストから署長に就任しています。
署長としての真下は、刑事課課長に出世した魚住二郎と、スリーアミーゴスの一員である袴田健吾と一緒に「新スリーアミーゴス」のような3人組で行動するのが常でした。
まあこの組み合わせは、物語中盤頃に残りのスリーアミーゴスの登場と共に一部入れ替わることになるのですが。
真下は冒頭で繰り広げられた交通安全教室の不祥事の件で、責任者である青島を詰問しようとするのですが、事あるごとに邪魔が入って延々と手間取った末にようやく始末書を書くよう命じられるありさま。
そんな中、港区台場1丁目で強盗傷害事件が発生したとの署内放送が流れ、青島達は現場へ急行することに。
被害者へ事情聴取をする中、「本庁捜査一課の者」を名乗る男が現れ、後はこちらの管轄だから青島達に退去するよう指示を出します。
その後色々とゴタゴタやっていて少し目を離した隙に、その男は姿を消してしまい、しかも事件現場に立ち入り規制をするために張られていた黄色いテープまでもがいつの間にか無くなっていました。
男は警察の備品を狙う窃盗犯だったわけですね。
しかもその後、「本庁捜査一課の者」を自称する男は湾岸署にも現れ、署内の備品を色々と物色していく始末。
湾岸署の面々が男の行動に不審を抱く中、中国人民警察の中国人刑事で湾岸署へ研修にやってきていた青島の部下の王明才の結婚式が2日後の日曜日に執り行われることが、真下によって発表されます。
事件を半ばそっちのけにして、湾岸署は祝賀ムード一色で盛り上がることになるのですが……。

テレビドラマ「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」では、複数の小さな事件が同時並行する形でストーリーが進行していきます。
一応、警察が総出で対応に当たる大きな事件も後半で出ては来るのですが、それでも映画版に比べると小粒な感は否めないところですし。
個人的に笑えたのは、署長となった真下の一派とスリーアミーゴスの絡みですね。
半ばお笑いユニットと化している感のあるスリーアミーゴスもなかなかの小物ぶりを披露していましたが、真下は性格からして「上に立つ人間」にふさわしいものではなく、特に青島らにはあまり強く出られない様を何度も見せつけていました。
その真下が、ことスリーアミーゴスの面々に関しては妙に強気に出て、派閥争いモドキな喧嘩を繰り広げる様子は、大いに笑えるものがありました。
退職していた神田・秋山の2人が指導員として現場に復帰し、真下の派閥から天下り先の確保を餌に袴田を引き抜いて元来のスリーアミーゴスを完全に復活させると、真下も負けじと2人の傘下に入っていた中西修を、将来の刑事課長の地位を提示して引き抜いたりと、なかなかどうして低次元な抗争を繰り広げています。
真下って、以前に「踊る大捜査線」のスピンオフ作品「交渉人 真下正義」では主役を張っていたほどの人物だったはずなのに、今やすっかりお笑いキャラに成り下がってしまったのですねぇ(笑)。
結婚詐欺事件で捜査本部が設置されることが決定した際も、捜査本部の垂れ幕を巡って争っていたりしますし。
この実質2組のスリーアミーゴス抗争、4作目映画でも披露されることになるのでしょうか?

物語後半でメインとなる国際的な結婚詐欺事件は、以前に話題となった結婚詐欺&練炭自殺偽装事件と硫化水素自殺ブーム?をミックスしたものでしょうね。
特に前者の殺人事件は、練炭が硫化水素に変わっただけで手口がほとんど「まんま」でしたし。
ただ、青島も含む湾岸署の男性の多くが同じ犯人に騙されてカネを取られるって、犯人のシン・スヒョンってどれだけの男を相手にしていたのやら。
挙句の果てに、王明才の結婚式の相手までもが同一人物だったというのは、正直話の都合にしても出来過ぎなような気はしなくもないですね。
短期間で結婚詐欺を含めた詐欺行為をやり過ぎでしょうに(苦笑)。
元々結婚詐欺というのは、相手からの信用を得るだけでも相応の時間がかかるものですし、成功すれば少なからぬカネが手に入るものなのですから、短期間で複数以上の男性を相手取らなければならない理由自体もないのではないかと。
そんなに簡単に足がつきそうな詐欺行為を乱発しまくって、シン・スヒョンは一体何がしたかったのかと。
自殺行為以外の何物でもなかったのではないかと思えてならないのですけどね。

物語を最初から最後まで見た限りでは、4作目映画に繋がりそうなネタは以下のようなもの挙げられるでしょうか。

1.室井との結婚話が提示された後、恩田すみれの携帯電話に誰かから電話がかかってきて、体の様子を聞かれたり、相手からの質問に対して「すぐには決められない」と返答するなど深刻な調子で応対していること(親からの電話と考えられるが……)。

2.シン・スヒョンが逮捕された後、恩田すみれが室井に対し「警察を辞めるから結婚は考えていない」と告白するシーン。

3.同じくシン・スヒョン逮捕後、室井が国際犯罪指定捜査室に入るという出世話を蹴ってしまったこと。

4.鳥飼が青島と室井の双方に悪感情をむき出しにしていること。

これらの伏線が4作目映画においてどのような形で反映されることになるのか、答えは9月7日の劇場公開で明らかになる、といったところでしょうか。
ネタ自体は、別に今作を見ていなくても特に支障はなさそうではありましたが。
ちなみに、室井が物語のラストで呟いた「へばなすたっちゃ」というのは東北(秋田)弁で「それがどうした、だからどうした」という意味なのだそうです。
この辺りは、秋田出身で東北大学卒という室井ならではの発言ですね。

今回のテレビドラマ版「踊る大捜査線」は、視聴率21.3%という数字を叩き出すほどの盛況ぶりだったみたいですね。
まさに「踊る大捜査線」の人気の根強さを伺わせるものがありますが、昨今の韓流問題や不祥事の連発などで凋落の一途を辿っているフジテレビ的にも、さぞかしありがたい番組だったことでしょう(苦笑)。
「踊る大捜査線」シリーズ完結編となる映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」は、私も映画館で観賞する予定です。


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